糖質=ケトン体?

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ここ数年、注目を浴びている糖質制限。

「ダイエット=糖質制限」になりつつあるように感じます。

 

でも、厳しい糖質制限ダイエットをしたとき、「カラダが臭くなる」ってご存知でしたか?

 

実は、米や小麦などの炭水化物、野菜や果物の糖質、砂糖類など全ての糖質を抜く極端な糖質制限は、体臭や口臭の原因となるのです。

 

カラダが臭くなるのはなんで?それって大丈夫?を解説していきます。

1. 糖質がなくても体は、エネルギーを生み出す

ご飯やパン、麺類はもちろん、果物や野菜の糖質までも抜く極端な糖質制限をした場合、エネルギーの素となるグルコースが不足します。

 

肝臓では、不足したグルコースを作るために「糖新生」が起こります。

糖新生とは、絶食状態や糖質を極端に制限した際など、グルコースが不足した時に、身体に蓄えられた脂質やたんぱく質を材料にグルコースを作ることをいいます。

 

一方で、脂肪組織から血液中へ脂肪酸が放出され、脂肪酸を分解し、脳のエネルギーとなるケトン体を作ります。血液によって肝臓に送られた脂肪酸は、直接、エネルギーとしては利用することができません。

 

そこで脂肪酸は、β酸化という代謝経路によって「ケトン体」に変換され、このケトン体を脳のエネルギーとして利用します。

 

実は、このケトン体は、独特の酸っぱい臭い「ケトン臭」を放ちます。

これが厳しい糖質制限をするとカラダが臭くなるといわれる原因です。

 

2. 糖質を抜くと効率的にダイエットができるのは?

糖質は、グルコースを唯一のエネルギー源とする脳や神経組織、赤血球などの組織にとって必要であるとされてきました。

 

しかし、私たちの身体では、糖質がなくてもグルコースやケトン体を作りだすことができます。

 

つまり、糖質制限をすれば、身体は脂肪やたんぱく質をエネルギーとして使います。

中性脂肪を分解してエネルギーを作り出してくれるので、効率的にダイエットができるというわけです。

 

厳しい糖質制限をする方の中には、「ケトン臭」が出ることを、一つの糖質制限成功の目安として考えている方もいます。

 

3. 糖質制限はおすすめダイエット法?

ここまでの解説では、やっぱり糖質制限っていいんだと思われるかもしれません。

ですが、糖質制限によってデメリットもいくつかあります。

 

糖質を制限することで、別の栄養素から体を維持するためのエネルギーの確保が必要です。

そのエネルギー源の確保のため、脂質やたんぱく質の摂取割合が多くなりがちです。

 

そうすると、血液中の脂質バランスを崩すほか、代謝において腎臓への負担が大きくなってしまいます。

 

また、エネルギー不足になるリスクもあります。

 

もともと、糖質は、必要摂取エネルギーの60%以上を占めている栄養素です。

この糖質を全て抜けば、もちろんエネルギーが不足し、体重減少につながります。

 

しかし、筋肉を維持するためのエネルギーも不足します。厳しい糖質制限をすると、上手にほかの栄養素で補なければ、筋肉を維持することができず、タンパク質を分解してエネルギーを作ることになりますので、結果的に筋肉量が減ってしまうことになります。

 

極端な糖質制限は、効果も出るけれども、実はバランスをよく考えて行わないと、見えないところで体に負担をかけてしまっていることも。

 

ケトン臭が出てきたら、「脂肪が燃えている!」と喜ぶ前に、腎臓への負担とエネルギーバランスに気を付けて、無理のない糖質制限を心がけましょう。

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管理栄養士 栄養士戦隊☆青レンジャー 大学を卒業後、保育園に勤務。子供たちの給食の献立作成など食育活動を行う。その後、病院へ勤務、患者様の栄養管理を主に担当。現在は、株式会社エビータでの栄養相談や執筆、料理など多くの方への健康管理を幅広く実施中。栄養士戦隊☆事務局として、栄養士大学の運営などを行なっている。 栄養士戦隊☆:https://eiyoushisentai.com

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